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(1歳9ヶ月まで中々歩かなかったお子さん)

1歳9ヶ月

既往歴:便秘

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体験談:(お母様より)

息子は、1年9ヶ月の検診までには歩くだろうと思っていたのですが…
1歳8ヶ月になっても歩かないし、どこかにつかまらないと立ってられないし、先生に施術をお願いしました。
初めて施術してもらった1回だけで、何もつかまらないで立って、膝を曲げたり伸ばしたりしててビックリしました。
そして少し歩けるようになりました。

それから定期的に施術を受けてます。

息子は、成長が止まっていて赤ちゃんみたいだったんですが、私のマネをするようになったり、言葉を覚えたり、ぐんぐん成長してます。
顔つきがしっかりしてきて男の子っぽくなりました。

また、施術してもらった日や次の日は、新しい言葉を覚えたり、成長がいくつかあります。
今日は外でも自分の足だけで歩きました。
少しでしたが、うれしすぎます♪

先日、検診に行ったんですが、
小児科の先生の前で、立っちも、歩くこともできました。
発達の先生と一緒に遊んでる様子を見てると、そんなこともできるようになってたんだって驚きました。
いつもありがとうございます。
これからも息子の身体をよろしくお願いします。

解説:

正常な運動発達では大体2~3ヶ月で首が坐り、5~6ヶ月で寝返り、7,5か月で横坐り、8ヶ月で四つ這い、9ヶ月でつかまり立ちという一連の段取りを経て赤ちゃんは歩けるようになっていきます。

簡単に言うと、全ての赤ちゃんは生まれてから約1年の期間で臥位→寝返り→横向き→起き上がり→坐位→立ち上がり→立位→歩行という姿勢や動作を決められた順番で行っていきます。

これは月例の前後は多少あるものの、行う順番は必ず同じです。

 

なぜこの順番が同じかというと、赤ちゃんはお母さんのお腹にいるときは心地よい無重力状態(羊水で満たされているため)で自由に動き回れるのですが、お腹から出てきた途端に地球の重力にさらされて言わば寝たきりの状態になります。

そこから、直立2足歩行というこの世で最も不安定な運動を獲得するために、本当にコツコツと身体を支える筋肉をつけ、徐々に支持基底面(床と触れている面積)を狭くし、重心を上げ、重力に勝って行く必要があり、その最も効率の良い順番がこの順番だからです。

 

定期健診ではこの辺りの月例でその赤ちゃんが今

「何を出来ているか?」

ということを見ていくことが多いのですが、

本当に大切なことはその赤ちゃんが今

「どういった姿勢で、どういった動作を出来ているか?」

という量より質を見ることが大切です。

 

その中でも赤ちゃんの首がいつ坐り、どの様に寝返りしたのか?というのはとても大切です。

というのも、この1年に渡るカリキュラムの第1段階、つまり臥位→寝返りを行えるようになるだけで6ヶ月という期間がかかってしまいます。

当たり前ですが、これは歩けるようになるまでの期間のおよそ半分を占めます。

それくらいこの期間が大切だということです。

 

では、この期間何をしているかというと、首が坐ったり、仰向けやうつ伏せの状態で動ける範囲で動いたり、泣いたりと上手に必要な筋肉を使いながら家でいうところの基礎工事の様な作業を行っています。

具体的に言うと、首が坐るというのは、仰向けの状態でそれまで浮き上がっていた赤ちゃんの肩甲骨が床についてきて、肩甲骨が体幹の楔になることで腹筋が働けるようになり、背筋と連動して前後から背骨を支えられるようになることで可能となります。

そして、背骨を自分の筋肉で支えられる様になって初めて背骨の回旋などが行えるため、寝返りなどが行えてきます。

逆に言うと、首が坐っていない状態というのは基礎工事が上手く行えていない家と同じ様な状態ですので、その状態でその後何をやったところで立派な家を建てることは出来ません。

 

このお子さんの場合は1歳9ヶ月でもまだ歩かずに四つ這いまでしかされないということで、お姑さんからも、

「障害があるんじゃないか?」

と言われたとのことです。

お話を伺っていると、首が坐ったのが6ヶ月、寝返りをしたのが5ヶ月の時ということでした。

また、四つ這いは手がグーの状態でしか行わないとお母さんが心配しておられました。

そのため、本来の順番とは逆になってしまっていますので、この子が5ヶ月で行った寝返りは理想的な状態ではなかったのだと考えられます。

 

実際に来られた時にこの子が行っていた寝返りは足を持ち上げて目的物に向かって手を伸ばすという腹筋を優位とした寝返りではなく、身体を反り返らせて寝返るという背筋が優位の寝返りでした。

また、全ての姿勢で肩甲骨がまだ拳上しており体幹の楔としては不十分な状態でした。

 

先ほども言わせて頂いた通り、ヒトは坐位や立位、歩行といった動作を行うとき、腹筋と背筋が前後から仕事をしてくれることで姿勢を保持出来ます。

しかし、このお子さんの場合は腹筋が上手く機能出来ていないため、これらの姿勢や動作が上手く出来ていないのではないかと考えました。

 

施術としては頭蓋の緊張を取り除き、肩甲骨が楔となり腹筋が働ける様に促していきました。

 

すると、1回目の施術後に自宅で歩いたという嬉しい報告を頂きました。

 

一週間後には5歩くらい歩けるようになったとのこと。

その後、聞くたびに歩数が増え、一か月後には外も歩くようになれたとのことです。

 

また、腹筋の機能が改善したためか、便秘も改善してきたそうです。

 

余談ですが、足底には感覚受容器が非常に多く配置されているため、そこから刺激が入ると顔つきなども変わられます。

元々、凄く男前な子ですので、今後どの様な顔つきになられるか楽しみにしています。